ストック型収入の作り方:テンプレート販売入門
フリーランスや副業エンジニアの多くが、同じ壁にぶつかります。「稼げるけど、手を止めたら収入がゼロになる」。
僕自身、LP制作や業務自動化の案件をこなす中で、この問題を何度も感じました。時間を売っている限り、収入には必ず天井がある。その天井を突破する手段が「ストック型収入」です。
この記事では、エンジニア・クリエイターが最も取り組みやすいストック型収入のひとつ、テンプレート販売の始め方を解説します。
フロー型とストック型の違い
フロー型(労働収入)
クライアントワークや時給制の仕事。やればやるだけ稼げるが、手を止めたら収入もストップ。LP制作1件15万円のような案件がこれにあたります。
ストック型(資産収入)
一度作ったものが繰り返し売れる仕組み。テンプレート販売、有料教材、SaaS課金など。初月は赤字でも、売れ続ければ投資した時間の何倍ものリターンが得られます。
サイドFIRE計画を実現するには、このストック型収入の割合を徐々に増やしていくのがポイントです。
なぜテンプレート販売なのか
ストック型ビジネスはいくつかありますが、テンプレート販売がエンジニアに向いている理由は3つあります。
1. 既存スキルがそのまま使える
LP制作やWebサイト構築のスキルがあるなら、それをテンプレート化するだけ。新しい技術を学ぶ必要がありません。
2. 制作コストが低い
テンプレートは1人で作れます。外注費ゼロ、在庫リスクゼロ。必要なのは自分の時間だけです。
3. 案件実績がそのまま商品になる
クライアントワークで作ったLPの構成やデザインパターンを、汎用化してテンプレートにできます。もちろんクライアント固有の情報は除去した上で、構造やレイアウトのパターンとして再利用します。
テンプレート商品の設計
売れるテンプレートの3条件
- ニーズが明確: 「整体院向けLP」「フリーランス向けポートフォリオ」など、誰のためのテンプレートかが一目でわかる
- カスタマイズが簡単: テキストと画像を差し替えるだけで使える。コード知識不要で編集できるのが理想
- そのままでも見栄えが良い: デモサイトを見た瞬間に「これ使いたい」と思わせるクオリティ
具体的な商品アイデア
| カテゴリ | 商品例 | 想定価格 |
|---|---|---|
| LP | 整体院・美容室・士業向けLP | 3,000〜9,800円 |
| ポートフォリオ | エンジニア・デザイナー向け | 2,980〜5,980円 |
| 業務テンプレート | 請求書・見積書・報告書 | 500〜2,980円 |
| Notion | プロジェクト管理・習慣トラッカー | 980〜3,980円 |
| 自動化スクリプト | GAS・Python・Zapierレシピ | 1,980〜9,800円 |
個人的に狙い目だと思うのは「業種特化LP」です。「LP テンプレート」で検索すると汎用品ばかり。「整体院 LP テンプレート」のようなニッチキーワードなら競合が少なく、単価も上げやすい。
販売プラットフォームの選び方
| プラットフォーム | 手数料 | 特徴 |
|---|---|---|
| Gumroad | 10% | 海外ユーザーにもリーチ、デジタル商品特化 |
| BOOTH | 5.6%+決済手数料 | 日本のクリエイター向け、知名度高い |
| note | 10〜20% | 記事形式で販売、テンプレートより教材向き |
| Coconala | 22% | 手数料は高いが集客力がある |
| 自社サイト(Stripe) | 3.6% | 手数料最安だが集客は自力 |
最初はGumroadかBOOTHで始めるのがおすすめです。手数料が安く、決済やファイル配信の仕組みが整っているので、商品を登録するだけで販売を始められます。
Coconalaでの収益化で実績を作りつつ、テンプレート販売で並行してストック型収入を積み上げるのが、リスクの少ない進め方です。
価格設定のコツ
テンプレートの価格設定で迷ったら、以下の計算式を目安にしてください。
「テンプレートがなかったら発生するコスト」の1/5〜1/10
例: LP制作を外注すると15万円かかる → テンプレートは1.5万〜3万円が上限。ただし個人向けならもう少し下げて3,000〜9,800円が売れ筋ゾーンです。
安すぎると「品質が低いのでは」と思われ、高すぎると「外注した方がいい」と判断される。この中間を狙います。
最初は少し安めに設定して購入レビューを集め、評価が付いたら段階的に値上げする戦略が効きます。
制作から販売までの流れ
1. 商品を作る(1〜2週間)
既存の案件実績をベースに、クライアント固有の情報を除去して汎用テンプレート化します。READMEとカスタマイズガイドも付けましょう。
2. デモサイトを用意する(1日)
テンプレートの実物を見せるデモサイトは必須です。Vercelなどの無料ホスティングにデプロイすれば十分。スクリーンショットだけだと購入率が下がります。
3. 販売ページを作る(半日)
商品の特徴、含まれるファイル、カスタマイズ方法、デモサイトへのリンクを記載した販売ページを作ります。
4. 集客する
最初の数件が一番大変です。以下の導線を用意しましょう。
- ブログ記事からテンプレートへのリンク
- SNS(X、Threads)での告知
- Coconalaのプロフィールに「テンプレートも販売中」と記載
- 自分のポートフォリオサイトにショーケースとして掲載
月5万円を目指すシミュレーション
テンプレート3種類を5,000円で販売した場合:
- 月10件売れれば月5万円
- 3種類 × 月3〜4件 = 月5万円ライン
現実的に見て、最初の3ヶ月はほぼ売れないと思った方がいい。その間にレビュー獲得と改善を繰り返し、半年後に月5万円が安定するイメージです。
フロー型のエンジニア副業で生活費を確保しながら、並行してストック型を育てるのが、サイドFIREへの現実的なルートだと考えています。
まとめ
テンプレート販売は、エンジニア・クリエイターがストック型収入を作る最短ルートのひとつです。既存スキルが使えて、初期投資ゼロで始められる。
ただし「作れば売れる」ほど甘くはないです。ニッチを絞って、デモサイトのクオリティを上げて、地道に改善を続ける。半年後の月5万円を目指して、まずは1つ目のテンプレートを作ってみてください。
「テンプレート化のアドバイスが欲しい」「自分のスキルで何が売れるか相談したい」など、お気軽にどうぞ。LP制作・業務自動化のテンプレート化をサポートします。