Zapier vs Make:業務自動化ツール徹底比較【2026年版】
「業務自動化ツール、結局ZapierとMakeどっちがいいの?」
この質問、本当によく聞かれます。結論から言うと、やりたいことの複雑さと予算で答えが変わるんですが、それだと身も蓋もないので、実際に両方使ってみた経験をもとに比較してみます。
ZapierとMakeの基本的な違い
まず大前提として、どちらも「アプリ同士をつないで自動化する」ツールです。たとえば「Gmailに添付ファイルが届いたらGoogle Driveに自動保存」みたいなことが、コードを書かずにできます。
ただ、設計思想がかなり違います。
Zapierは「とにかく簡単に始められる」がコンセプト。トリガー→アクションの一直線で、5分あれば最初の自動化が動きます。
Makeは「複雑なワークフローも組める」が強み。視覚的なフローチャートでロジックを組み立てるので、条件分岐やループも自由自在です。
料金比較(2026年最新)
ここが一番気になるところだと思います。
| プラン | Zapier | Make |
|---|---|---|
| 無料枠 | 月100タスク・5ワークフロー | 月1,000オペレーション・2シナリオ |
| 有料最安 | $19.99/月(750タスク) | $9/月(10,000オペレーション) |
| ビジネス向け | $49/月〜 | $16/月〜 |
| タスク単価目安 | 約¥4/タスク | 約¥0.1/オペレーション |
個人的には、この料金差がかなり大きいと思っています。同じ処理量をこなす場合、Makeの方がだいたい1/3〜1/5のコストで済みます。月に数千件の処理を回すなら、この差は無視できません。
ただしZapierの無料枠は「とりあえず試してみる」には十分。まずはZapierの無料枠で自動化の感覚を掴んで、処理量が増えてきたらMakeに移行、という流れも現実的です。
機能比較:何ができる?
| 機能 | Zapier | Make |
|---|---|---|
| 対応アプリ数 | 7,000+ | 1,800+ |
| 条件分岐 | あり(有料プラン) | あり(無料プラン) |
| ループ処理 | 限定的 | 自由に設定可 |
| エラーハンドリング | 基本的 | 詳細な制御可能 |
| データ変換 | 組み込み関数あり | 高度な関数・正規表現対応 |
| Webhook | 有料プラン | 無料プランから |
| API連携 | カスタムリクエスト可 | HTTPモジュールで柔軟対応 |
| AI機能 | AI by Zapier | OpenAIモジュール等 |
対応アプリ数はZapierが圧倒的ですが、Makeでも主要なサービスはほぼカバーしています。実務で「MakeにはないけどZapierにはある」というケースは、体感ではそこまで多くありません。
逆にMakeが強いのはワークフローの柔軟性。「Aの場合はこう処理、Bの場合はこう処理、エラーが出たらSlackに通知」みたいな複雑なフローを組むなら、Makeの方がずっと楽です。
使いやすさ:初心者はどっち?
これはもうZapier。迷う余地なし。
Zapierは上から下に処理が並ぶだけなので、直感的に分かります。トリガー選んで、アクション選んで、テスト。これだけ。ドキュメントも充実してるので、困ったらググればだいたい解決します。
一方のMakeは、正直とっつきにくい。丸いノードをキャンバスに置いて線でつなぐスタイルで、初見だと「え、何すればいいの?」ってなります。ただ、慣れると逆にMakeの方が全体像を把握しやすい。複雑なフローになればなるほど、Makeのビジュアルエディタのありがたみが分かってきます。
じゃあ結局どっちを選ぶ?
ざっくり言うと、こんな感じで分けてます。
Zapierを選ぶのは、自動化が初めてでまず感覚を掴みたいとき。あと処理がシンプルで「AからBにデータ送るだけ」みたいなケース。ニッチなアプリを使いたい場合もZapierの方が対応してることが多い。
Makeを選ぶのは、コストを抑えたいとき。あと条件分岐やエラー処理が絡む複雑なフローを組むなら、最初からMakeの方がいいです。データの加工が入る場合も同様。処理量が増えそうなら、後から移行する手間を考えてもMakeスタートの方が楽かもしれません。
実際どう使う?よくある自動化パターン
どちらのツールでも組める、定番の自動化をいくつか挙げます。
たとえば問い合わせ対応。フォーム送信されたらスプレッドシートに記録して、Slackに通知飛ばして、自動返信メールも送る。これだけで対応漏れがほぼゼロになります。
SNS運用もよくあるやつで、ブログ記事を公開したらXとFacebookに自動投稿。手動でやると地味にめんどくさいんですよね、これ。
経理系だと、請求書メールが届いたらPDFをGoogle Driveに保存してスプレッドシートに金額記録、みたいなフローも組めます。
どれも30分あれば設定できるレベル。ただ「金額が10万円以上なら上長に通知」みたいな条件分岐を入れたくなると、Makeの方が圧倒的に組みやすいです。
まとめ:迷ったらこう選ぶ
| 判断基準 | おすすめツール |
|---|---|
| とにかく簡単に始めたい | Zapier |
| コスト重視 | Make |
| 複雑な処理を組みたい | Make |
| 対応アプリの多さ重視 | Zapier |
| 将来的にスケールしたい | Make |
個人的には、まずZapierの無料枠で触ってみて、処理量が増えてきたらMakeに乗り換えるのが一番失敗しにくいと思ってます。
どっちを選ぶにしても、まずは毎日やってる作業の中から「これ自動化できそう」ってものを1つ見つけるところから。小さく始めて、うまくいったら広げていくのが結局一番早いです。
自動化の設計で迷ったら相談してください。業務フローを整理するところから一緒に考えます。